【進研模試は難しい？】不安なお母さんへ。原因と対策をやさしく解説！

【進研模試は難しい？】不安なお母さんへ。原因と対策をやさしく解説！

「進研模試って、なんでこんなに難しいの……」

そんなふうに感じて、落ち込んで帰ってくるお子さん、意外と多いんです。

学校のテストではそれなりにできたのに、模試になると急に点が取れない。
「自分には向いてないのかな？」なんて不安になる気持ち、親としても見ていて胸が痛みますよね。

でも、それは決してお子さんが劣っているわけでも、怠けているわけでもありません。
実は、進研模試には「難しい」と感じる仕組みがあるんです。

この記事では、「なぜ進研模試が難しいと感じるのか」「どう乗り越えていけばよいか」を、お母さんの視点でやさしく解説していきます。

この記事を読めば、お子さんにかける言葉やサポートの仕方が少しずつ見えてくると思いますよ。

1. 進研模試って本当に難しいの？

進研模試って、「難しい」「できなかった」っていう声、本当に多いですよね。

特に初めて受けたお子さんなんかは、「え、こんなにレベル高いの！？」って、ちょっとショックを受けることも。
学校の定期テストと違って、模試っていろんな学校の生徒と一斉に比べられるから、どうしても自信を失いやすいんですよね。

でもその「難しい」という感覚、実はとっても大切なんです。
なぜなら、それは“本当の実力”を知るためのスタート地点だから。
難しいと感じるからこそ、今の自分に何が足りないのかがわかる。

点数が低かったからといって、「ダメな子」なんてことは絶対にありません。
むしろ、そこで悔しい思いをした分だけ、人は強くなるし、次への意欲につながるんです。

親としては、お子さんの点数に目が行きがちですが、そこをぐっとこらえて、気持ちに寄り添ってあげることが大切ですよね。

1-1. 進研模試の目的と特徴

進研模試って、ただのテストじゃないんです。
その一番の目的は、全国の中で「今の自分の実力はどの位置か？」を知ることにあります。

つまり、同じ学校の中だけじゃなく、もっと広い世界での自分の立ち位置を客観的に見られるチャンスなんですね。
これって、将来の受験にもつながる大事なステップなんですよ。

そして進研模試の特徴は大きく分けて3つあります。

また、出題される内容も、授業で習ったばかりの内容とは限りません。
まだ学校で習っていない単元も含まれることがあるので、「あれ？知らない！」と感じるのも無理はありません。

でも、それは決して落ち込む材料じゃなくて、今後の勉強の道しるべになる大切な材料。

1-2. 難易度の感じ方は人それぞれ

進研模試を「難しい」と感じるかどうかは、本当に人それぞれなんですよね。

というのも、同じテストを受けても「まあまあできた！」と感じる子もいれば、「全然できなかった……」と落ち込む子もいる。
それって、単に点数だけの話じゃなくて、「何を基準にしているか」や「今までどんな学び方をしてきたか」によっても感じ方が違ってくるんです。

たとえば、普段から応用問題に慣れている子は、進研模試の形式にもすぐ対応できます。
でも、学校の教科書レベルを中心に勉強してきた子にとっては、「えっ、こんなの習ってない！」という感覚になることも。

それに、模試って「慣れ」も大きいんですよね。
初めて受けたときは、時間配分や設問の形式に戸惑うのは当然のことです。
2回目、3回目と経験を重ねることで、「あ、この感じね」と感覚がつかめてくるようになるんです。

だから、1回や2回できなかったからといって、「自分は勉強ができないんだ」と決めつけないこと。
進研模試の難しさは、あくまで“今の実力を見つめ直すためのきっかけ”なんです。

もしも思うような結果が出なかったときは、「ここが今の自分の壁なんだな」と思って、乗り越えるための作戦を一緒に考えてあげたいですね。

1-3. 進研模試の結果をどう活かすか

進研模試を受けた後、一番大事なのは「結果の見方」なんですよね。

点数や判定を見て、ただ「よかった」「悪かった」と一喜一憂してしまうと、それで終わってしまいます。
でも、模試って本来は“次にどうつなげるか”が大切。

つまり、模試の目的は「合否を測るため」じゃなくて、「これからどう勉強するかを考える材料」にすることなんです。
結果を使って、自分の得意・不得意を客観的に分析するチャンスに変えるんですよ。

たとえば、数学の応用が苦手だったなら、「基本はできてるけど応用力を強化しよう」と学習計画を調整できますし、
国語の読解で失点していたなら、「読解問題の演習を増やしてみよう」など、次のステップが見えてきますよね。

また、解答解説を丁寧に読み直すことで、「なぜ間違えたのか」がはっきりわかります。
間違えた問題は“自分の伸びしろ”です。

解きっぱなしにしないで、必ず見直すこと。
そこにこそ、点数以上の学びがあるんです。

そして、模試の結果は“本人の現状”を写すだけで、将来を決めるものではありません。
たった1回の結果に振り回されず、どう向き合うかが将来を変えていく力になるんです。

2. 進研模試の難易度を感じる理由

進研模試を「難しい」と感じる子が多いのは、実は理由があるんです。

ただ単に問題のレベルが高いからというだけではなく、問題の作り方や出題のされ方にも、難しさを感じさせる要素がしっかりあるんですよ。

特に、学校の定期テストでは感じないような“全国模試ならではの壁”がいくつかあるんですね。

ここからは、その代表的な要素をひとつずつ見ていきましょう。
原因がわかれば、対策も立てやすくなりますよ！

2-1. 出題範囲の広さ

進研模試を難しく感じる一番の理由は、やっぱり「出題範囲の広さ」です。

定期テストなら、「ここからここまで」と範囲が決まっていますし、ある程度“出る問題の傾向”も予測できますよね。

でも模試では、「既習範囲」とされているものはすべて出題対象。
それに、授業の進度は学校によって違うので、まだやってない単元が出ることもあるんです。

「えっ、こんなの習ってないよ！」とパニックになってしまう子も少なくありません。
でも、それは進研模試の特性上、どうしても避けられない部分なんですよね。

進研模試は“どれだけ深く理解しているか”を問う試験です。

表面的な暗記では太刀打ちできないようにできていて、だからこそ「本当に理解しているかどうか」が試されるんです。

広い範囲をバランスよく復習しながら、「どこが曖昧か」を見つけていくことが、模試対策としてはとても大切になります。

2-2. 問題の質と量

進研模試が「難しい」と言われるもうひとつの理由は、出題される問題の“質と量”にあります。

まず質。
進研模試の問題って、ただの暗記問題じゃないんです。
一見、教科書レベルに見えても、ちょっとひねった問い方をしてきたり、複数の単元を組み合わせて考えさせたり……と、いわゆる“思考力”を問われる設問が多いんですよね。

だから、「あれ？公式は覚えてるのに解けない」なんてことが起きる。
でもそれは、単に“覚えていればOK”という勉強だけでは太刀打ちできない証拠でもあるんです。

そして量。
時間に対して問題数がとても多いのも特徴です。
国語なら長文がいくつもあって、読んで解くのに時間がかかるし、数学も計算力だけじゃなく、考える時間も必要です。

「1問あたりにかけられる時間が足りない」って感じた方も多いと思います。
質の高い問題を、限られた時間で処理しなければならない。

これが、進研模試が“簡単に高得点が取れないテスト”とされる理由なんです。

でも逆にいえば、ここを意識して普段から練習することで、確実に成績は伸びていきます。
模試に慣れてきた子がグンと成績を上げるのは、こうした負荷に徐々に対応できるようになるからなんですよ。

2-3. 時間配分の難しさ

進研模試で思うように点が取れなかったとき、「時間が足りなかった」という声、本当によく聞くんです。

それくらい、この模試では時間配分が大きな壁になるんですよね。

特に国語や英語の長文読解、数学の応用問題など、「ちゃんと考えれば解ける問題」でも、じっくり取り組む時間がない。
焦ってしまって読み飛ばしたり、最後までたどり着けなかったりして、実力を出しきれなかった……なんて悔しい結果になることもあります。

それに、模試は本番の試験時間に合わせた構成なので、「普段よりも緊張してうまく時間が使えなかった」ということもあるでしょう。
でも、それって慣れていないだけなんですよ。
最初はうまくいかなくて当然なんです。

時間配分は、“練習で必ず改善できる”スキルです。

模試の過去問や類題を使って、「1問にかけられる時間」を意識しながら解く練習をしていけば、確実にペース配分は身についていきます。

また、すべてを完璧に解こうとするよりも、「どの問題に時間をかけるか」「どこで割り切って次に進むか」といった戦略も大切になってきますよね。

3. 進研模試で高得点を取るための勉強法

進研模試で結果を出すには、やみくもに勉強するだけでは足りないんですよね。

模試には模試のための勉強法があるんです。
それは、短期間で偏差値を伸ばしている子たちのやり方を見ているとよくわかります。

中でも「基礎」「演習」「時間感覚」の3つをどう扱うかが、大きなポイントになります。

ここではその中でも、まず最初に取り組むべき「基礎力」についてお話ししていきますね。

3-1. 基礎力の徹底

進研模試で点を取れている子たちに共通しているのが、「基礎がしっかりしている」という点です。

難しい問題が解ける子って、特別なテクニックを持っているわけじゃないんです。
むしろ、基本的な知識や計算、文法や語彙といった“当たり前の力”をとても丁寧に積み上げているんですね。

たとえば数学。
教科書レベルの公式を正しく理解して、ミスなく使いこなせること。
英語なら、基本文法や単語力がしっかりしていれば、長文の理解もぐっとラクになります。

進研模試の問題は、たしかに応用力も必要ですが、基礎がなければ応用は絶対に効きません。

基礎は「簡単すぎてやる意味ない」と思いがちですが、それが一番の土台になるんです。

毎日の勉強の中で、

こういった地道な積み重ねが、実は偏差値アップの近道になるんですよ。

3-2. 過去問の活用

進研模試で結果を出したいなら、過去問を使った勉強は欠かせません。

「えっ、もう解いたことあるし意味ないんじゃ？」と思うかもしれませんが、それはちょっともったいない考え方です。
実は、過去問ほど効率よく実力を引き上げてくれる教材はないんですよ。

まず、出題傾向をつかむのに最適です。
どんな形式で、どのくらいの難易度の問題が出るのかを把握しておくだけで、試験本番での“心の余裕”がまるで違ってきます。

また、時間を測って本番と同じ環境で取り組むことで、「時間配分」や「集中力の持続」を鍛える練習にもなります。
いきなり新しい問題に取り組むよりも、1度解いた問題を「解けるようになっているか確認」することで、達成感も得やすいですよね。

さらに、過去問を解いた後の“振り返り”が大事です。
「なぜ間違えたのか」を1問ずつ見直して、原因を分析することで、自分の弱点がクリアになります。

この積み重ねが、確実な点数アップへとつながるんです。

過去問は“問題集”ではなく、“成績向上のツール”。
やりっぱなしにせず、2回目・3回目と繰り返し取り組むことで、学習効率が飛躍的に上がりますよ。

3-3. 時間配分の練習

進研模試で得点力を上げるには、「時間配分の技術」を身につけることも重要です。

たとえ解ける問題ばかりでも、時間が足りなければ解けないのと同じこと。
つまり、時間内に「正確さとスピード」を両立できる力が求められるんです。

でもこの力って、才能ではなく“慣れ”で鍛えられるものなんですよ。

たとえば数学なら、「計算に何分、証明に何分」といったように、ざっくりと時間配分をイメージして問題に取り組む練習が効果的です。
英語や国語の長文読解でも、「最初にざっと目を通して全体をつかむ」→「設問を先に読んでから本文に戻る」など、スピードアップの工夫はたくさんあります。

「とりあえず全部読む」ではなく、「どう読んで、どこに時間を使うか」を意識することがカギになります。

また、「1問に時間をかけすぎない」という判断も、経験を重ねることで磨かれていきます。
過去問演習や模擬テストでは、「最後まで解ききる」よりも、「今の自分にできる問題を確実に取る」ことを優先する練習をしていきましょう。

時間感覚は、反復練習で確実に体に染み込んでいきます。
最初はうまくいかなくても、何度も模試形式で演習することで「自分なりのリズム」がつかめてくるようになりますよ。

4. 進研模試の結果を受けての心構え

進研模試を受けたあとは、やっぱり結果が気になりますよね。

特に偏差値や志望校の判定が数字で出るから、「こんなはずじゃなかった…」と落ち込んでしまうお子さんも多いんです。

でも実は、模試の結果って“未来を決めるもの”じゃなくて、“未来をつくるための材料”なんですよ。

だからこそ、どう受け止めて、どう次につなげるかが何よりも大切なんです。

ここからは、模試の結果にどう向き合えばいいのか、その「心構え」についてお伝えしていきますね。

4-1. 結果に一喜一憂しない

模試の結果が返ってきたとき、つい点数や判定ばかりに目が行ってしまいますよね。

「A判定だった！」「E判定だった……」
その一瞬の感情で、天にも昇る気持ちになったり、どん底に落ち込んだり。

でも、その感情が長く続くことって、実はあまりないんです。
大切なのは、そのあとに「どう動くか」。

成績が良かったとしても、そのまま気を抜いてしまえば、次は下がってしまうかもしれません。
逆に、悪かったとしても「ここから何を変えるか」が見えていれば、ぐんと伸びる可能性だってあるんです。

結果は“今の状態を教えてくれる鏡”。未来の成績とは関係ないんです。

だからこそ、模試を受けたあとは、まずは一息ついて、自分をよくねぎらってあげること。
そして、「じゃあ次はどうしようか？」という前向きな視点を持てるよう、声かけや環境づくりが大切です。

親が一緒に結果を見ながら、「がんばったね」「ここを次は頑張ろう」と温かく寄り添ってあげることで、子どもは不安を乗り越えやすくなりますよ。

4-2. 弱点の把握と克服

進研模試の結果を“成績表”として見るだけでは、本当にもったいないんです。
むしろ、結果の中から「自分の弱点」を見つけ出すことこそが、模試の一番の価値なんですよね。

点数が悪かった科目や単元を見て、「できなかった」「苦手だった」で終わるのではなく、
「どこがどう苦手なのか」を具体的に掘り下げていくことが大事です。

たとえば、数学の証明問題で得点できなかったとしたら、「どのステップで詰まったのか」「何を思い出せなかったのか」といったように、細かく原因を分析するんです。

進研模試は詳細な成績表や分野別の到達度が出ることが多いので、それを活用しない手はありません。

弱点＝努力の伸びしろととらえるだけで、気持ちがラクになることもあります。

しかも、模試での弱点って「本番の入試で出てもおかしくない穴」なんですよ。
だからこそ、今のうちに見つけて、潰していくことが大切。

復習する際は、間違えた問題をノートに貼って“弱点ノート”を作るのもおすすめです。
何度も見返すことで、同じミスを繰り返さずに済むようになりますよ。

4-3. 次へのステップとして活用

進研模試は、「できた／できなかった」で終わらせてしまうのが一番もったいない使い方なんです。

本当の価値は、“次にどう生かすか”にあるんですよね。

模試って、「今の自分の実力を知る」ことに加えて、「次の勉強の指針を立てる」ためのヒントがぎゅっと詰まっています。
復習を通して苦手を把握したら、それをふまえて次の目標や勉強法を組み立てていくことが大事。

たとえば、「文法はできたけど読解でミスが多かった」なら、長文演習に力を入れる。
「全体的に時間が足りなかった」なら、演習時間を意識した練習を取り入れてみる。
結果を“行動に落とし込む”ことで、模試は初めて意味を持ちます。

また、模試は何度も受けることができますよね。
だからこそ、「前回はこうだった」「今回はここが伸びた」と、比較して成長を感じることもできるんです。

模試を“受けっぱなし”で終わらせないこと。
1回ごとに自分の学びをアップデートしていくことで、確実に合格に近づいていけます。

そして、もし結果が良くなくても、それは“スタート地点”に立っただけ。
ここから変わっていけるチャンスがあると思えば、怖くありませんよね。

5. 進研模試と他の模試との違い

模試とひとことで言っても、実は種類がたくさんあるんです。

河合塾の全統模試、駿台模試、東進の共通テスト模試……。
それぞれに目的や難易度、受験者層などが違っていて、受けるタイミングや活用方法も変わってくるんですよね。

その中でも「進研模試」は特に学校を通して受けることが多く、受験者数が圧倒的に多いのが特徴です。
進研模試ならではの位置づけや役割をきちんと理解することで、他の模試との違いや、受ける意味も明確になってきます。

ここでは、まず「進研模試そのものの特徴」から整理していきましょう。

5-1. 進研模試の特徴

進研模試の最大の特徴は、全国の高校生の中で自分の立ち位置が見えるということです。
特に公立高校を中心に多くの学校で実施されていて、受験者層が非常に幅広いんですね。

そのため、模試の結果として出る偏差値や順位には、かなり“現実的な目安”としての信頼性があります。
受験者数が多いぶん、データの精度が高く、志望校判定の資料としても非常に有効なんですよ。

また、試験問題のレベル設定も絶妙です。
「難しすぎず、簡単すぎない」ちょうど良い難易度で、多くの生徒にとって“今の実力”を測るのに適しています。

さらに、解説やフィードバックがとても丁寧なのもポイント。
模試を受けたあとに返ってくる個人成績表や分析資料には、科目ごとの到達度や弱点の傾向、学習アドバイスまで載っていて、まさに“教材”としても役立ちます。

進研模試は「学力を伸ばすための模試」としての機能がとても強いんです。

5-2. 他の模試との比較

「進研模試」とひとくちに言っても、それだけを受けていれば安心というわけではありません。
実際には、河合塾の全統模試、駿台模試、東進の共通テスト模試など、複数の模試を受けながら自分の実力を把握していく生徒も多いんです。

それぞれの模試には、明確な“違い”があります。

進研模試は「高校の授業の到達度を測る」目的が強いのに対して、
駿台模試や河合塾の模試は「難関大学を意識した出題」になっていることが多いんですよね。

たとえば、駿台模試は問題の難易度がかなり高め。
全国の上位層が本格的に受けるため、偏差値が思ったより低く出ることも。

一方、進研模試は受験者数が多く、中堅層も多く含まれているので、平均に近い層の偏差値を把握しやすいという利点があります。

「どの模試で何を見るか」を意識して受けると、自分の課題や立ち位置が立体的に見えてきます。

たとえば…

5-3. 自分に合った模試の選び方

模試は「とにかくたくさん受ければいい」というものではありません。
大切なのは、「今の自分の目標や課題に合っているかどうか」なんですよね。

たとえば、まだ高校1・2年生であれば、進研模試のように基礎を重視した模試で“今の実力”を確認することが何よりも大切。
この時期は、到達度や苦手分野の洗い出しが最優先だからです。

逆に、高校3年生で志望校が決まっている段階では、より志望校の出題傾向に近い模試を選ぶのが効果的。
駿台模試や河合塾の全統模試、東進模試などを活用して、実戦力を磨く必要があります。

また、模試の結果をどう活かすかによっても、向き・不向きがあります。
たとえば、細かい解説や復習資料を使ってじっくり復習したいタイプの子には、進研模試のフォロー体制がとても合います。

模試は「自分の学習段階」と「受けたあとの行動」まで見越して選ぶことが大切なんです。

塾や学校で決められている模試に加えて、自分でも「今の自分に必要な模試って何かな？」と考えられるようになると、勉強への主体性もぐっと高まりますよ。

6. 進研模試を受けるメリット

「模試って、受ける意味あるのかな……」と思っているお子さん、実は多いんですよね。
でも、進研模試には“受けることでしか得られないメリット”がたくさんあるんです。

定期テストとは違って、進研模試は“全国の高校生の中での立ち位置”を知ることができる貴重な機会。

しかも、ただの順位付けではなく、「何ができて、何ができていないか」「どこをどう伸ばすか」が見えてくるような設計になっているのが特徴です。
この章では、そんな進研模試を受けることのメリットを具体的に見ていきましょう。

6-1. 全国レベルでの自分の位置の把握

進研模試の大きなメリットのひとつが、「全国の中での自分の実力」を知ることができるという点です。

学校の定期テストは、クラスや学年の中での順位は出ても、それが全国的に見てどうなのかまでは分かりませんよね。
でも進研模試なら、何万人という高校生の中での偏差値や順位が出るので、自分の立ち位置がとてもリアルに見えてくるんです。

特に高校1・2年生のうちからこの感覚を持つことは、将来の受験戦略を立てる上で大きなアドバンテージになります。

「今の自分は全国平均と比べてどうか」
「志望校合格に必要なレベルまで、あとどれくらい差があるのか」

こうしたことが客観的なデータとして見えるからこそ、目標が明確になり、勉強のやる気にもつながるんですよね。

“自分を知る”ことが、勉強の第一歩。

進研模試を通して、自分の強みと弱みを把握できれば、そこから逆算して効率的な学習プランが立てられるようになります。

6-2. 志望校判定の参考

進研模試のもう一つの大きなメリットが、「志望校の判定がもらえる」という点です。

模試の結果には、ただの点数や偏差値だけでなく、A〜Eなどの判定ランクで「今の実力でその志望校にどれくらい届いているか」が表示されますよね。
これは、将来の進路を考えるうえで非常にわかりやすい指標になります。

もちろん、「A判定だから安心」「E判定だからダメ」と単純に判断するのは危険です。
でも、「このままの勉強で本当に届くのか？」という問いを立てるには、十分すぎる材料なんです。

たとえば、模試の志望校判定を見て、「あと偏差値3上げれば合格圏内」となれば、具体的な目標が立てやすくなりますよね。

進研模試では、過去のデータに基づいた判定が出るため、ある程度の信頼性もあります。
しかも、複数の志望校を登録して比較できるので、「第一志望と第二志望の距離感」もつかみやすいんです。

模試の判定は、勉強の“作戦会議”を開くためのヒント。

「何が足りなくて、どこを伸ばせばいいのか」を親子で一緒に考える材料にできれば、次の模試までの勉強にも張り合いが出てきますよ。

6-3. 学習のモチベーション向上

模試を受ける一番の効果は、実は「やる気が出ること」だったりするんですよね。

普段の勉強って、どうしても“目の前のテスト”とか“提出物”に追われがちで、ついつい惰性になってしまいませんか？
でも模試を受けて、「今の自分の実力ってこうなんだ」と知ると、一気にスイッチが入る子って本当に多いんです。

とくに、偏差値や志望校判定など、数字として客観的な結果が出ると、「次こそは！」という気持ちが湧いてくるんですよね。
結果がよかったら「この調子でがんばろう」、思うようにいかなかったら「ここから巻き返したい」——
どちらに転んでも、気持ちのエネルギーに変えやすいのが模試の良さです。

また、学校以外の同級生と比べることで、「自分の力はこのくらい」「もっと上を目指したい」と自然に向上心が芽生えるのも大きなポイント。

模試は、目標と向き合う“きっかけ”をくれるイベントなんです。

そして模試を受けるたびに、「あの時より少しできた」「前より時間内に解けた」など、小さな成長を実感することもできます。
それが積み重なると、「勉強って、やれば変わるんだ」と思えるようになってくるんですよね。

7. 進研模試の活用法

進研模試を受けた後、大事なのは「どう復習するか」「次にどうつなげるか」ですよね。

模試は受けただけで終わらせてしまうと、せっかくの学びのチャンスがもったいないです。
大切なのは、模試を「一過性のイベント」ではなく、「学習のサイクルの一部」として位置づけること。

得点や偏差値だけを見て満足・落ち込むのではなく、
そこから得られる分析結果をもとに、「じゃあ次にどう勉強するか？」を考えることが重要なんです。

ここでは、進研模試を最大限に活かすための具体的な方法をお伝えしていきますね。

7-1. 結果を活かした勉強計画

進研模試の結果を見たとき、「ああ、今回はよくなかったなあ……」で終わってしまうのはもったいないですよね。

せっかく細かく出ている成績表や設問ごとの正答率などを活かして、「次はどう勉強するか」を具体的に落とし込むことが大切です。

たとえば、「数学の関数で得点が低かった」なら、「1日10分でも関数だけに集中する時間を取る」といったように、弱点に応じてピンポイントで対策していくイメージです。

ここで大事なのは、
“今まで通りの勉強”では同じ結果になるということ。
模試の結果から学んだことを、次の勉強計画にちゃんと反映させることで、確実に力は伸びていきます。

7-2. 間違えた問題の復習法

模試を受けたあとは、まず「間違えた問題の復習」が最優先です。

でも、ただ答えを見て「こうだったんだ〜」で終わってしまっていませんか？
それではせっかくの模試も、学びのチャンスを十分に活かせていないことになります。

進研模試の間違いを“本当に次につなげる”ためには、ちょっと工夫が必要なんです。

まずは、「なぜ間違えたのか」を自分の言葉で説明できるようにしましょう。
計算ミス？読み違い？知識不足？ケアレスミス？
原因が分からなければ、同じ問題をまた間違えてしまいますよね。

そして、間違えた問題は「弱点ノート」などにまとめておくのも効果的です。
次に同じような問題を見たとき、「あ、これは前にやったやつだ」と気づけるようになるだけで、大きな進歩です。

「できなかった」を「できるようになった」に変える。それが復習の本当の目的。

さらに、“すぐ復習する”ことも大切なポイント。
模試の内容をまだ覚えているうちにやることで、記憶への定着がまるで違ってきます。
1週間以上放置してしまうと、「どこでつまずいたか」が曖昧になってしまいますよね。

7-3. フィードバックの受け取り方

模試の後に返ってくる成績表や個別データ、ついつい「点数」や「判定」ばかりに目が行ってしまいますよね。
でも、実はその裏にある“フィードバック情報”こそが、もっとも価値のある宝箱なんです。

進研模試では、単元別の正答率や到達度、科目ごとのアドバイスなど、さまざまな情報が細かく載っています。
それをただ「ふーん」で流してしまうのは、本当にもったいないことなんですよ。

たとえば、英語の「長文読解」が全体的に低かったら、「読むスピードなのか？語彙力なのか？設問の読み方か？」と考えることができますし、
数学で「証明問題」が苦手だったら、「論理の流れに弱さがあるのかな？」と分析できるきっかけになります。

“点数を見て終わる”のではなく、“点数の理由を読み解く”ことが大事なんですね。

また、先生からのコメントや学校内での順位、偏差値の推移なども見逃せません。
「前回より上がった」「今回は下がったけど原因がわかる」——そういった気づきの積み重ねが、次へのエネルギーになります。

模試のフィードバックは、自分自身を客観視するためのツール。
“どこが良くて、どこが伸びしろなのか”を冷静に受け止めることが、着実な成績アップにつながっていきますよ。

8. 進研模試が難しいと感じた時の心の整え方

進研模試を受けたあと、「難しかった……」「全然できなかった……」と落ち込むことってありますよね。
特に真面目に取り組んでいる子ほど、思うように点数が出ないと大きなショックを受けてしまいます。

でもそれは、決して「能力が足りない」とか「才能がない」からではありません。
模試には、思考力や応用力、時間感覚など、いろんなスキルが複合的に求められるからこそ、最初はうまくいかないのが当たり前なんです。

だからこそ、必要なのは「焦らないこと」と「比べすぎないこと」。
模試の点数は、成長の“途中経過”にすぎません。
今できなかったことは、これからの努力で必ず変わっていきます。

それでも不安なときは、模試の結果を“問題”ではなく“チャンス”として見てみてください。
できなかったところを「ここを伸ばせばいいんだ」と前向きに受け止めるだけで、心がふっと軽くなりますよ。

進研模試は、“自分を責める材料”ではなく、“自分を育てる材料”なんです。

そしてなにより、親御さんの声かけが大きな支えになります。
「がんばったね」「次に向けて一緒に考えよう」——
その一言で、お子さんはまた前を向けるんですよ。

まとめ

最後に、この記事でお伝えしてきた内容を、もう一度振り返ってみましょう。
進研模試は、ただのテストではなく、今の自分を見つめ直すための貴重な機会です。
点数や偏差値にとらわれすぎず、結果から得られる学びや成長のヒントを大切にしましょう。
正しく受け止め、次の一歩へとつなげることで、未来は確実に変わっていきますよ。